・ 1973年新
おすすめ度
2 / 5
これは既プレイか未プレイかで大きく評価が別れるだろう。
大きなおすすめポイントはやはり、競馬の歴史をかなり古い時代から体験できるという点だろう。
その前に軽く、シナリオの登場馬を解説させてほしい
まず国内に目を向けると、地方から成り上がり、皐月賞を勝利、その後も8大競争をライバルたちとともに駆け抜けた第1次競馬ブームの立役者、「ハイセイコー」
そしてハイセイコーの最大のライバルの2冠馬「タケホープ」らが三冠路線にいる。牝馬にはウイポの繁殖で困ったらとりあえず買っておきたいオークス馬で名牝の「ナスノチグサ」がいる。
そして古馬戦線には「花の47年組」と呼ばれた名馬たちがいる。
海外に目を向けてみる。まず米国には現在でも米国最強馬の筆頭に上がる2第目ビッグレッド「セクレタリアト」、米国の血統地図を塗り替えた超快速馬「ミスタープロスペクター」、米国の激強セン馬で3年連続年度代表馬に輝いた「フォアゴー」、2歳チャンピオンに輝いたものの4歳時不幸にも死んでしまう名牝「ラプレヴォヤンテ」
そして欧州には仏国牝馬三冠の勢いそのままに凱旋門賞を勝利したフランス最強牝馬「アレフランス」、キングジョージを圧勝し2年連続で英国年度代表馬に輝いた名牝「ダリア」などがいる
(あと豪州にはキングストンタウンの父ブレッチングリーがいる(興味ないかも知れないが))
このように、初年度から世界中に伝説的な名馬がひしめいている、非常にエモいシナリオとなっている、そのため、多少競馬の知識がある人なんかは、あの名馬と戦ったり、あの名馬を所有したりと、楽しめるだろう。
また天才田原成貴が神と評した、伝説の騎手福永洋一(実名化が必要)と絆を深めることができるのはこのシナリオのみである。
その他、シンボリルドルフやミスターシービー、カツラギエース、マルゼンスキーなどの1980年代のウマ娘になった馬達なんかを所有するにはこのシナリオしかない。
このシナリオの問題点はダリア、フォアゴーという怪物が、しばらく海外に居座ることだろう。
おまけにお守りが無い場合 1973年生まれの魔王(弱体化済み)「エクセラ―」、1974年生まれの最強三冠馬「シアトルスルー」、1975年生まれの天変地異「マニカト」、最強の2頭「アファームド&アリダー」、大陸の労働者「ジョンヘンリー」、強すぎるあまり対戦相手が居なくなった二冠馬「スペキュタキュラービッド」、etc...
と海外が血の海になる。日本馬を下手に海外に出そうものなら、ボロボロになって帰ってくるだろう。これは大体シンボリルドルフあたりまで続くことになる。
10年間実質鎖国状態になってしまうというのは、このシナリオの欠点であろう。
そして何より、流石に年代が古すぎる。最近競馬を始めたばかりの人だけでなく、そこそこ競馬を知っている人でも流石にこの年代は知らないという人が多いだろう(というか実際そう)。このゲームはまじめにやると4時間でようやく1年が進むなんてことはよくある。そのため、自分が知っている年代まで行くのに下手したらリアル時間で100時間くらいかかるかもしれない。そこまでモチベが持てばいいが、始めたばかりの人は流石に厳しいのではないだろうか。
まとめると、ウイニングポスト9 2022既プレイの人や、ウイニングポストを限界まで遊びつくしたい人にとってはおすすめのシナリオであるが、いきなり始めるには不向きなシナリオである。
・ 1984年既
おすすめ度
4 / 5
大きなおすすめポイントは1973年シナリオと同様に競馬の歴史をかなり古くから体験できる事、そして初期譲渡馬が他シナリオに比べて優秀であるという点である。
シナリオの登場馬を解説する
まず国内に目を向けると、三冠馬「シンボリルドルフ」がクラシック戦線を圧倒し、古馬戦線には前年度の三冠馬「ミスターシービー」がいる。また数年待つと笠松の英雄「オグリキャップ」が現れる。
海外に目を向けてみるとヨーロッパ年度代表馬「エルグランセニョール」、しばらくすると(元)世界最高レート馬で、史上最高レベルといわれた凱旋門賞でライバルを圧倒的な末差しで撫で切りにした「ダンシングブレーヴ」や鉄の女「トリプティク」などが登場し、そこから少し時代を経ると、欧州中距離路線をを同厩舎で蹂躙した「オールドヴィック」「ナシュワン」
、日本を変えた馬「サンデーサイレンス」やそのライバルの三代目ビッグレッド「イージーゴア」が登場する。
まあこのように国内海外ともにしばらくはネタに事欠かない時代である。しかし1973年シナリオのように完全に鎖国状態になるわけではなく、上記の怪物以外はそれほどでもないので海外遠征もしっかりと行っていけるだろう。
次に初期譲渡馬について、初期譲渡3歳馬であるスズパレードは1984クラシック世代の数少ないG1馬であり、そのためかSPは71となかなか良い性能をしている。
また非根幹距離を持っているので翌年の宝塚記念に関しては確実に取ることができる。
また、ルドルフには流石にかなわないが、それ以外には割とあっさり勝てるので、ルドルフのいないレースを狙えば余裕で勝つことができるだろう。
実際1984クラシック世代はシンボリルドルフが強敵であるものの、喜ばしいことにそれ以外対して目立った馬はいない。そのためルドルフのいない重賞はレベルが低く勝利しやすい。
また、海外セリでスーパークリークを入手できるというのも良いポイントである。うまくやれば無敗三冠+欧州三冠も狙うことができる(ムトトが強敵となるが、ダンシングブレーヴほどの絶望感はない)。
そこそこ強い馬で、空いているG1を取りつつ、シンボリルドルフやオグリキャップの雄姿を見たい人にはおすすめのシナリオである。
またWP9にあった、オグリキャップ譲渡イベントやイナリワン譲渡イベントなど雰囲気を盛り上げてくれるイベントが用意されており、そこもおすすめポイントの1つである。
・ 1991年既
おすすめ度
4 / 5
ウイニングポスト9のメインシナリオ、おすすめポイントは海外セリが優秀という点だろう
シナリオの登場馬を解説する
3歳世代には、カイチョー父の偉業を辿る名馬「トウカイテイオー」、ワイド馬券でおなじみの名脇役「ナイスネイチャ」、天皇賞を制した名マイラー「ヤマニンゼファー」、
古馬世代にはSSの恋人(諸説あり)「メジロマックイーン」、2歳には2冠馬「ミホノブルボン」や黒い刺客「ライスシャワー」、スプリントキング「サクラバクシンオー」などがいる。
海外にはGⅠ10勝を含む17連勝という恐ろしい記録を打ち立てた怪物「シガー」、ザ・ブルの異名を持つ米国版オグリキャップ(諸説あり)「ホーリーブル」、日高を滅ぼした神の馬「ラムタラ」、欧州の最強ステイヤー「カイフタラ」、賢兄「デイラミ」、凱旋門賞を8馬身差で圧勝した「パントレセレブル」などがいる。
毎度のことながら国内、海外ともに非常に多くの有名馬がひしめいているシナリオである。
このシナリオのおすすめポイントを解説しよう
まず初めに初期譲渡馬が相対的に優秀ということである。この世代はテイオー1強であるので、それ以外の強さはレオダーバンがちょっとだけ強いが基本どっこいどっこいである。なので的確にテイオーを避ければ重賞を複数勝つことが見込めるだろう。特にナイスネイチャはG2大将、ローカルを持っているので複数の重賞を取るのは容易である。G1ともなると流石に厳しいが、NHKマイルC位はどうにかなるのではないだろうか(未検証)
次にセリについて。ウイニングポストには幼駒セールというものが存在し、そこに出された馬をお守り無しで買い取ることができる。
このシナリオの海外セリは非常に優秀で宝塚記念馬の「ダンツシアトル」や女傑「ヒシアマゾン」、その他にも「グラスワンダー」、「アグネスデジタル」など、なかなかに強力なラインナップがセリに出る。
お守り無しでこれらの優秀な馬を買うことができるため、このシナリオは引き継ぎ無しのプレイヤーでも非常にスムーズに進められることだろう。
また名を挙げた馬を見ればわかる通り、例のアニメの2期はこの時代ジャストです。なので、ウマ娘からウイポを初めて、さっさとアニメの所をプレイしたいという人はこのシナリオから始めるといいだろう。
・ 1998年既
おすすめ度
5 / 5
おすすめポイントはなんといっても、日本競馬の黄金期を体験できるという点だろう
解説はいらないかもしれないがシナリオの登場馬を解説する
3歳世代には、例のコンテンツの主人公「スペシャルウィーク」、トリックスター「セイウンスカイ」、栗毛の怪物「グラスワンダー」、黄金世代最強馬「エルコンドルパサー」、祐一会代表「キングヘイロー」という錚々たる名馬たちが揃っている
また古馬には、伝説の逃げ馬「サイレンススズカ」、黄金の旅路「キンイロステイゴールド」、女帝「エアグルーヴ」、マイルの帝王「タイキシャトル」などがおり、世代の充実っぷりが見て取れる。また2歳世代には世紀末覇王「テイエムオペラオー」がいるというスキのない布陣。
海外にはエルコンドルパサーと死闘を繰り広げた名馬「モンジュー」、名前の通り世紀末のドバイワールドカップを勝った馬「ドバイミレニアム」などがいる。
このように、国内路線はまさに黄金期にふさわしい充実っぷりである。このシナリオはG1レースに出走するたびに有名な馬たちとの激闘を繰り広げることになるだろう。
このシナリオのもう一つのおすすめポイントとして、1991シナリオと同じく幼駒セールが非常に優秀なことが上げられる。初年度から「マンハッタンカフェ」や「エイシンプレストン」、「カルストンライトオ」、「タップダンスシチー」などの非常に強力なメンツをそろえることができる。(全頭は流石に買えないだろうが)
このシナリオは、あっちこっちに有名かつ強力な日本馬たちが出走するのでレースシーンは非常に面白いものとなることは間違いない。
なお名を挙げた馬を見ればわかる通り、例のアニメの1期、ゲームのメインシナリオはこの時代ジャストです。なので、ウマ娘からウイポを初めて、さっさとアニメの所をプレイしたいという人はこのシナリオから始めるといいだろう。
余談だが、ウマ娘にモンジューが実装されるとは、このリハクの目をもってしても読めなかった、このまま(?)いけばダンブレとか実装されんじゃねぇかなぁ(されません)⇒ウマ娘の新作漫画スターブロッサム1話とアプリにて推定ダンシングブレーヴが登場しました。明日から預言者として生きていこうと思うのでよろしくお願いします。
・ 2005年既
おすすめ度
2 / 5
簡単に言うと数年間「ディープインパクト」がすべてを飲み込むのを眺めるシナリオ
ダートには「ヴァーミリアン」と「カネヒキリ」、短距離には「ラインクラフト」や「ダイワメジャー」、それ以外はディープがねじ伏せるという珍しく国内が血の海なシナリオ。
そのうえ海外も、バリモス以来約50年ぶりの凱旋門賞とキングジョージを同時に勝った古馬「ディラントーマス」やウルグアイからやってきた侵略者「インヴァソール」、ハーツクライと戦ったことで有名な「ハリケーンラン」や馬名のやたら長い短距離馬「フットステップすインザサンド」などなかなかに強敵がそろっている、
そしてしばらく(3年くらい)すると外からウォッカ、内からダイワスカーレットがやってくるし、海外にはゼニヤッタ、カーリン、ザルカヴァ、ブラックキャヴィア、シーザスターズなどの強力なラインナップもやってくる。
まあこのように、あちらこちらに強敵が渦巻いており、とりあえずJpn1出しときゃ勝てるやろとかが通用しない。そのため初めてやるシナリオには少し不向きに思われる。
そのうえ、初期譲渡馬であるアドマイヤジャパンのステータスはyogibo効果を全く受けることが出来ず、非常に低いものとなっていることもマイナスポイントである。
とりあえず、ディープが英雄になっていくのを手っ取り早く見たい人におすすめのシナリオであるがそれ以外は正直微妙なところである。
・ 2012年既
おすすめ度
4 / 5
最近競馬を見始めた人におすすめしたいシナリオである。
シナリオ序盤は、いつまでも居る葦毛のアイツと、やたら強い牝馬のゴリラ、そして世界最強の時限爆弾が居る、いつにもましてクラシックが絶望的なシナリオである
しばらく待つと、国内には古馬王道路線に果敢に挑んだ名馬「キタサンブラック」や、これほどまでに強い「ドゥラメンテ」や府中の鬼であり七冠馬を超えた九冠馬「キュウリアーモンドアイ」、無敗三冠親子制覇「コントレイル」にその幼馴染の「ディープボンド」、無敗牝馬三冠馬「デアリングタクト」、NHKに実況が入り込んだ「エフフォーリア」に、天春、宝塚を制した「タイトルホルダー」
海外でも、世界最強ダート牝馬「ビホルダー」、ロンシャンに舞い降りた聖女「トレヴ」、豪州史上最強馬「ウィンクス」、アファームド以来実に37年ぶりに米国三冠を制し、そののちBCクラシックを制覇しグランドスラムを達成した「アメリカンファラオ」や名前を忘れられた三冠馬「ジャスティファイ」、世界最強の牝馬「エネイブル」、欧州の長距離砲「ストラディバリウス」、香港のゴルシ(仮名)「ゴールデンシックスティ」、正直英チャンピオンを勝ってほしかった「バーイード」、伝説のセクレタリアトに肩を並べた「フライトライン」などなど、最近の競馬界を賑わせた名馬たちが続々とやってくる。
もちろんお守りは必要だが、最近の馬たちを最速で手に入れたいならこのシナリオで始めるのがベストだろう。
まとめると最近の名馬たちを手に入れたいという人におすすめのシナリオである
ちなみに例のアニメ3期の時代はこのシナリオが最も近いです。サトノダイヤモンドとキタサンブラックを走らせたい人はこのシナリオから始めるのが良いだろう。
・ 2024年新
おすすめ度
1 / 5
未来を歩むシナリオである。
このシナリオでは、現実に存在しない馬で歴史を紡いでいく。
このシナリオは完全オリジナルの世界を楽しみたい人向けだろう。激高ステータスと激強スキルで完全武装したディープのような怪物はおらず、同じスタートラインに立っている馬同士でしのぎを削ることができる。
...7~8年たったら。
残念ながらこの架空期間の初めの数年間はスーパーホースと呼ばれるKoeiオリジナル馬が登場する。
彼らはそこそこのステータス、スキルを持っているため、非常に厄介な存在となるだろう。
とはいえ完全架空期間に最も近いシナリオであることは間違いないため、いずれにせよ架空期間を楽しみたい人向けのシナリオであるだろう。
最後に
シナリオのおすすめ度合いを書いたが、このおすすめ度はあくまでも参考程度である。実際どのシナリオを始めるかに当たっては、まず自分の好きな馬を1頭思い浮かべてほしい。その馬の生年より前のシナリオで始めるのがいいだろう。好きな馬を所有できるというだけでだいぶゲームの面白さも変わってくる。なおノーザンダンサーやトキノミノル、マッチェムやマンノウォーなどの白黒写真しかないような馬が好きな人は...サイコロか何かで決めれば良いんじゃないですかね(適当)。